HTML5.1で変更された見出し要素の使い方、レスポンシブイメージの要素などが分かりやすく解説されたコーダ−必読のリファレンス本
Post on:2017年3月24日
2016年11月1日に勧告化されたHTML5.1ではレスポンシブイメージの要素などが追加され、定義されている要素が108個から113個に増えました。また、HTML5では見出しをすべてh1要素で統一することも可能でしたが、HTML5.1では見出しの階層を無視した使い方がされ、見出しの階層は合わせるべきと定義されています。
今持っているHTMLのリファレンス本は、HTML5対応ですか?
現役の人はリファレンス本を購入するタイミングが難しいですが、古い本を持っている人に特におすすめしたいコーダ−必読のリファレンス本を紹介します。
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こういったリファレンスは、2段階の利用方法があると思います。
最初は基礎知識を身につけるため、いわゆる勉強で、初心者の人が活用する段階です。2つ目は、現役のコーダーが手元に置いておく段階です。調べるためという利用もありますが、暇があればリファレンスを開いたり、定期的にリファレンスをしっかり読むことで自分のスキルやテクニックの確認ができます。
私は現役のコーダーの時は年に一度は必ず、リファレンスを隅々まで読んでいました。
同じ知識でも、自分が成長すると、違うものが見えてきたりします。
著者の大藤氏は、私が著者買いできる数少ない中の一人です。もちろん、中身もチェックしますが、「やっぱり、大藤氏の著だ!」と納得してしまいます。
それぞれの解説が分かりやすいだけでなく、全体を俯瞰して、揺るがない基礎力をつけることができます。
では、そんな本書の中身を紙面のキャプチャで少しだけご紹介。
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本書では、HTML5.1の仕様をメインに、HTMLのすべての要素とその属性について解説されています。HTML5.1の仕様書は矛盾している箇所や記載ミスがまたたくさんありますが、仕様書の関連箇所を比較検討し、総合的に正しいと判断される内容となっています。
また、現在でも多くのサイトで使用されているHTML4.01とXHTML1.0についても解説されています。
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解説は非常にシンプルで、余計なイラストやテキストは一切ありません。
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要素と属性についての解説以外は、HTMLについて必要な基礎知識が分かりやすく、簡潔に説明されています。
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HTML5.1では、5つの要素が追加され、全部で113種類になりました。
- picture要素
- details要素
- summary要素
- menu要素
- menuitem要素
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HTML5.1の要素は、7つのカテゴリに分類されています。
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各要素の解説では必要な知識がくわしくまとめられており、見やすいレイアウトで構成されています。
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多くの解説が必要な要素では、その分ボリュームも増えています。
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サンプルのコードはシンプルなので、使い方が確実に理解できます。
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巻末の付録では、HTML5.1の要素の配置ルールとして、それぞれの要素の中に内容として入れられる要素が一覧になっています。
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一覧もシンプルなデザインで、非常に分かりやすいですね。
詳解HTML5.1&HTML4.01&XHTML1.0辞典の目次
- HTMLの基礎知識
- 全体の枠組み
- メタデータ
- 文書構造
- セクション
- リスト
- テキスト
- ルビ
- 画像・動画・音声
- フォーム
- 表
- その他
- 巻末資料
-
- HTML5.1の要素の配置ルール
- HTML4.01/XHTML1.0の要素の配置ルール
HTMLの辞典は、さまざまな会社から出版されています。余計なイラストやテキストは一切ないので、必要な情報が簡潔にまとめられているのが好きという人にお勧めします。
献本の御礼
最後に、献本いただいた秀和システムの担当者さまに御礼申し上げます。
当サイトでは随時、献本を受け付けています。
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