目からウロコ!デザインの知識やテクニックをどのように使えばいいのかが分かるオススメの本 -ゼロからはじめるデザイン
Post on:2015年9月18日
デザインの基礎知識をしっかりと身につけ、情報を文字で伝えるWebデザイン、ビジネスの資料、イベントのチラシ、名刺などに、そのテクニックをどのように使えばいいのかが具体的に分かる一冊を紹介します。
確かなスキルを身につけたいデザイナー、デザインは本業ではないけどデザイン力をつけたいノンデザイナーに強くオススメします。
デザイン本としては、実用的なTipsや知識の使い方にフォーカスがあてられており、ノンデザイナーの人にも分かりやすく、デザインの経験者にも実務で使えるテクニックやアイデアが豊富に掲載されています。
Amazonのレビューでも高評価が多いですね。
Kindle版はお値段が少し安めです。
では、そんな本書の中身を紙面のキャプチャで少しだけご紹介。
「Tips」「実用」が非常に充実しています。
本書の大きな特徴は、さまざまなデザインの知識をどう使うか、どのように良くなるかが、具体的な事例で分かることです。レイアウト・造形・配色・文字の扱い方など、すぐに使えるデザインの実用的なテクニックとアイデアが身につきます。
第1章はデザインの全体像について、第2章のレイアウトから知識と実践です。
レイアウトは近接・反復・対比・整列を使いこなせるようになると、格段によくなります。
アイキャッチなど強調したい箇所には、サイズやカラーや形でコントラストの強弱をつけることで、目立たせることができます。2つを組み合わせるのは効果的ですが、3つ以上を組み合わせてしまうと違和感がでてしまい難しくなります。
レイアウト方法の一つに、整列を使ったグリッドシステムがあります。Webデザインでは横割りのグリッドを定義し、縦方向に汎用性の高いレイアウトが主流となっています。
レイアウトに黄金比や白銀比を利用したいと考える人は少なくないでしょう。1:1.618の比率をグリッドに利用するだけでなく、サイズの倍率・矩形の比率・配置の基準などに利用することもできます。
レイアウトを考える際に重要なのは、視線の誘導です。人の視線や行動の習慣性を利用することで、より分かりやすいレイアウトにすることができます。
テキストだけの情報より、写真やイラストなどの画像を使った情報の方が人の視線を引きつけ、強く印象を与えることができます。単に画像を配置するだけでなく、写真のトリミングやホワイトスペースなどを有効に利用して配置します。
本書は、学んだ知識を実践で使えるよう課題も豊富に用意されています。
課題の実用編では、実践的なテクニックやアイデアが豊富に紹介されています。
3章「造形」ではデザインの視点から見た「形づくり」、アイコンやピクトグラムについて基本から作り方、使い方を学べます。
4章「色」では色や配色の基礎知識だけでなく、配色を決める手順など実用的なテクニックがしっかりと学べます。
キーカラーの作り方、メインカラーの決め方、ベースカラーの選び方、感覚的にカラーを決めるのではなく理論をベースに進めていきます。
例えばアクセントカラーでは、バランスのとれたカラーパレットをどのように作成すればよいのかが分かります。
配色の実践では、コンセプトやターゲットやテーマに求められているデザインからカラーをどのように決めるのかその考え方とプロセスが紹介されています。
レイアウトやカラーはデザイナーではない人も気を配るデザイン要素だと思います。しかし、文字の扱いは違います。文字やタイポグラフィは、デザインにおいて非常に重要なポイントです。
タイポグラフィも実例が豊富で、タイトルや見出しやキャッチ、読みやすい本文の作り方など、日本語をベースにした実践を学ぶことができます。
ゼロからはじめるデザインの目次
-
- デザインについて
- 本書で伝えられること
- デザインの種類
- デザインに必要な7つの「ちから」
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- レイアウト
- レイアウトの基礎
- 視線の誘導
- レイアウトの実践
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- 造形
- 造形の基礎
- 図形と記号
- 記号で表現できること
- 造形の実践
-
- 色
- 色の種類
- 配色
- 色の特性
- 配色の実践
-
- タイポグラフィ
- フォント(書体)
- タイポグラフィ
- タイポグラフィの実践
-
- デザインの考え方
- ユーザーを考えたデザイン
-
- データ
- デザインデータの基礎知識
目次は中見出しまでしか記さなかったのであっさりしているように見えますが、デザインの基本を幅広く知識として学ぶだけでなく、それをどこでどのように使うのかがしっかり学べる一冊です。
確かなスキルを身につけたいデザイナー、デザインは本業ではないけどデザイン力をつけたいノンデザイナーに強くオススメします。書店で見かけたら、ぜひ中身をパラパラ見てみてください。
献本の御礼
最後に、献本いただいたSBクリエイティブの担当者さまに御礼申し上げます。
当サイトでは随時、献本を受け付けています。
お問い合わせは下記よりお願いいたします。
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