Webの制作現場ですぐに役立つ情報が満載! アクセシビリティへの取り組みを解説した良書 -Webアクセシビリティの教科書
Post on:2026年8月21日
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Webのアクセシビリティってなんだか難しそう、つい後回しにしてしまう、そんな人もいるかもしれません。
難しく考える必要はありません。より多くの人が、より快適にアクセスできるようにする、それだけです。初心者の人にはやさしくていねいに、中級者以上の人には最新の情報やテクニックまで、アクセシビリティについて学べる解説書を紹介します。

Webアクセシビリティと言えばこのお二人を思い浮かべる人も多いと思います。二人とも私がbA時代の元同僚で、僕が知る中ではアクセシビリティといえば太田さん、太田さんの存在自体がアクセシブルと言ってもいいかもしれません。また、伊原さんは当時はそれほどアクセシブルではなかったですが、その後東京都新型コロナ対策サイトのアクセシビリティ改善などを手がけていました。
本書はそんなお二人による最新刊!
アクセシビリティの最新の知識と実装テクニックが分かりやすく解説されています。
電子版については、アクセシビリティの解説書だからだと思うのですが、固定レイアウト版ではなく、リフロー版(画面サイズに応じてレイアウトが流動的に変化するタイプ)として鋭意制作中とのことです。早ければ、来月にも。
版元様より許可をいただいたので、紙面のキャプチャを少しだけご紹介。

本書は全10章+アルファの構成で、Webサイトやスマホアプリをはじめとするアクセシビリティについてしっかり学べる一冊です。初心者の人にはやさしくていねいに、中級者以上の人には最新の情報やテクニックまで、読み応え抜群の本書です。

第1章「サイトを作る前に」では、なぜアクセシブルである必要があるのか、またアクセシビリティに対するさまざまな誤解を解いておきます。
最近では減ってきましたが、アクセシビリティとは高齢者や障がい者のためだけのものではありません。健常者でも手を怪我してマウスをうまく操作できないとか、メガネやコンタクトを忘れたとか、キーボードが故障したとか、そういった場合でも支障なく、より多くの環境でアクセスできるようにするのが目的です。
私は先日、耳を怪我してメガネを長時間かけることができませんでした。見えないわけではないですが、普段よりも大きい文字に設定しないと読めませんでした。

また、アクセシビリティを採用しようとして断念人もいるかもしれません。確かに、WCAGやJIS X 8341-3といったアクセシビリティガイドラインは抽象的で難しく感じるかもしれませんが、最初から全部を採用する必要はありません。まずは、できることからはじめるのが重要です。
これならできそう、というのが分かるのが本書です。

第3章「要件定義」では、ユーザーがコンテンツや情報にアクセスできない状況とそれを解決する方法を学びます。たとえば、パスワードをコピペしようとしたら「コピペは禁止です」と表示されたり、パスワードを設定したら「その文字は使用できません」と表示されたり、認証画面にパズルがでてきてそれがうまくできない、といったことはありませんか?

第4章は「ナビーション設計」分類や並び順がわかりづらい、カテゴリ名や構造がわかりづらい、ナビゲーションに一貫性がない、現在位置がわからないなど、ユーザーの立場でこういう困ったサイトに遭遇したことがあるかもしれません。

本書の魅力はアクセシビリティを学ぶだけでなく、通常目にすることはないリソースが掲載されているのも大きな魅力でしょう。これはサッポロビールでの並び順の解決アプローチです。

第5章は「インタラクション設計」第6章は「フォーム設計」第7章は「コンテンツ設計」第8章は「ビジュアルデザイン」コンテンツ仕様書とかもbA、いやBA時代かな、のものが掲載されていて懐かしいなと思いました。

第9章は「実装」アクセシビリティは通常のユーザーが目にするUIだけでなく、コードもアクセシブルにする必要があります。と言ってもそれほど難しいことはありません。見出しにはhn要素を使う、metaタグを「無題ドキュメント」のままにしないなど、できることから始めましょう。

また、最近ではCSSの進化も相まって、重要な情報がCSSに依存して実装されていることがあります。たとえば、CSSで凝った配置にすると、スクリーンリーダーで適切な順番で読み上げることができなくなるかもしれません。

第10章は「組織への浸透」アクセシビリティへの取り組みを組織に浸透させる際の問題点とアプローチについて、ビジネス・アーキテクツ、コンセント、ディーゼロの実例とともに詳しく解説されています。BAに関しては、こんなことまで掲載していいんだ!と驚きました。
Webアクセシビリティの教科書の目次

Webアクセシビリティの教科書の目次

Webアクセシビリティの教科書の目次
アクセシビリティを向上させるというのは、よく多くの人が、より快適にアクセスできるようになることです。アクセシビリティは高齢者・障害者のためのもの、健常者向けだから関係ない、デザインのクオリティを落としてしまうといった間違った理解をしている人も少なくありません。
コーダーやデザイナーをはじめ、ディレクターやプロデューサーなどWeb制作に携わるすべての人にアクセシビリティについて正しく理解を深める良書だと思います。
献本の御礼
最後に、献本いただいた著者さまとボーンデジタルの担当者さまに御礼申し上げます。
当サイトでは随時、献本を受け付けています。
お問い合わせは下記よりお願いいたします。
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