WordPressをドメイン変更無しで、新サーバーに移転した手順の覚え書き

Twitterやブログでお伝えしたように、当ブログは先日新サーバーに移転しました。2回目のサーバー移転で、前回から9年ぶりとなります。

WordPressをドメイン変更無しで、新サーバーに移転した手順の覚え書きです。

サイトのキャプチャ

参考: WordPress日本語サイト

移転した一番の理由は、旧サーバーでSSLにすると費用がかなり高くなることです。他にもアプリがアップデートできず使用したいものが利用できない、サービスの縮小化など、将来的に不安があるので、年契約が終了するこのタイミングで移転することに決めました。

新サーバーはもちろんこれらがクリアされており、まだ数日ですが、快適に利用させてもらっています。

サーバー移転のスケジュール

WordPressのブログをサーバー移転する際のスケジュールです。

  1. 新サーバーの契約・旧サーバーの解約
  2. WordPressのサイトデータのバックアップ
  3. WordPressのデータベースのバックアップ
  4. WordPressの設定や現況のバックアップ
  5. 新サーバーのセットアップ
  6. ドメイン設定: DNSレコード情報の更新
  7. DNSレコード変更後の作業

トータルの期間としては、2週間くらいでしょうか。
実質の作業時間はそれほどでもありません。

1. 新サーバーの契約・旧サーバーの解約

新サーバーに移転する前に、旧サーバーの契約が終了してしまうと、ブログが閉鎖されてしまうので、先に移転先を確保しました。
新サーバーと旧サーバーで重複期間が1ヵ月ほどあるのが、安心だと思います。

新サーバーの契約

旧サーバーの不満を解消でき、マネージド専用サーバーで探しました。選ぶのに時間がかかりましたが、今回は、KAGOYAのマネージド専用サーバーに決定。

契約してから利用できるようになるまで、各社で異なると思いますが、KAGOYAさんは契約して10分ほどで利用できるようになりました。

旧サーバーの解約

解約にも時間がかかる場合があります。私の場合は、1ヵ月前の申請で月末解約となるため、早めに申請しました。

2. WordPressのサイトデータのバックアップ

旧サーバー上のWordPressのデータをバックアップします。ついでに、不要ファイルなどがあれば、お掃除をしておくとよいでしょう。
※新サーバーと旧サーバーで、PHPやMySQLのバージョンが異なるため、新サーバーではWordPressは新規インストールすることにしました。

WordPressのサイトデータのバックアップ

移転に必要なバックアップファイルは、下記の通りです。

  • WordPressのファイル
    特に.htaccess、wp-config.phpなどの設定ファイルは重要です。
  • 使用しているテーマファイル
  • 使用しているプラグインファイル
    特に公開が終了してしまったプラグインを利用している場合
  • アップロードした画像などのファイル
  • robots.txtやファビコンなど、他に追加したものがあればそのファイル

サイトデータのバックアップ方法

基本的には全て、FTPでファイルをダウンロードします。

使用していないテーマファイルやプラグインがあれば、同時に整理をします。
移転先をクリーンにしたい時は、WordPressの本体は新規にダウンロードしてセットアップするのも一つの方法です。

3. WordPressのデータベースのバックアップ

WordPressの記事やカテゴリのデータベースをバックアップする際は、大きく分けて3つの方法があります。

  • データベース(phpMyAdmin)からエクスポート
  • WordPressの標準機能からエクスポート
  • プラグインを使用してエクスポート

バックアップをする前に、使用していないプラグインのデータなど不要なテーブルの削除をしておくとよいです。特に、AkismetやBroken Link Checkerは肥大化しやすいので、注意が必要です。

データベース(phpMyAdmin)からエクスポート

多くのサーバーで利用されているphpMyAdminを使用して、WordPressのデータベースをエクスポートします。
今回はこの方法を採用しました。

データベース(phpMyAdmin)からエクスポート

phpMyAdmin

  1. phpMyAdminにアクセスし、サイドバーから使用しているデータベースを選択します。
  2. 上部の「エクスポート」をクリックし、「Export method:」の「詳細」を選択します。
  3. 「フォーマット」を「SQL」にし、「Tables」からすべてのテーブルを選択します。
    ※「全選択」で一括ダウンロードができない場合は、一つずつ選択します。
  4. 「生成オプション」は、下記の項目をチェックします。
    • DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加する
    • AUTO_INCREMENT value
    • CREATE VIEW コマンドを追加する
    • CREATE PROCEDURE / FUNCTION / EVENT コマンドを追加する
    • CREATE TRIGGER コマンドを追加する
  5. 「実行」ボタンをクリックすると選択したデータのダウンロードが始まります。
データベース(phpMyAdmin)からエクスポート

生成オプション

エクスポート時の注意点

サイズが大きすぎて、ダウンロードエラーになる場合があります。その際はテーブルを一つずつダウンロードします。

データが文字化けしてしまうなど、ダメな場合は「WordPressの標準機能からエクスポート」をお勧めします。

WordPressの標準機能からエクスポート

WordPressの標準機能のエクスポートを使用します。エクスポートできるデータは、投稿、固定ページ、コメント、カスタムフィールド、カテゴリー、タグの6項目です。
※プラグインの設定などは含まれません。

WordPressの標準機能からエクスポート

WordPressのエクスポート

  1. WordPressの管理画面から、[ツール] - [エクスポート]をクリックします。
  2. 「エクスポートする内容を選択」を選択します。
  3. 「エクスポートファイルをダウンロード」をクリックするとデータのダウンロードが始まります。

プラグインを使用してエクスポート

WordPressの多くのプラグインで、データベースのバックアップをサポートしています。当ブログでの普段使いのバックアップとしても利用しているのが、「WP-DBManager」です。

プラグインを使用してエクスポート

WP-DBManager

  1. WordPressの管理画面から、[Database] - [Backup DB]をクリックします。
  2. 「Backup」をクリックすると、バックアップの完了です。

バックアップされたファイルは、サーバー上の指定したフォルダに生成され、プラグインやFTPやメールで取得することができます。

4. WordPressの設定や現況のバックアップ

サイトデータやデータベースのバックアップとデータ的には同じものが含まれますが、移転後のセットアップの確認に使用します。

サイトのキャプチャ

WordPressの管理画面

  1. ダッシュボードの「概要」
  2. プラグインの一覧(特に使用中のもの)
  3. 各プラグインの設定
  4. カテゴリの一覧
  5. データベース(phpMyAdmin)の管理画面
  6. 生成していれば、サイトマップなども

上記項目をテキストやキャプチャ画像で保存しておくと、新サーバーにセットアップした際の確認に役立ちます。特にプラグインの設定は大切です。

5. 新サーバーのセットアップ

新サーバーが利用できるようにセットアップし、phpMyAdminとPHPのバージョンも確認しておきます。

今回は新サーバーでWordPressをクリーンな環境にしたいため、WordPressの本体はバックアップしたものではなく、新規にWordPressのセットアップしました。

WordPressのサイトデータのアップロード

サイトデータをFTPでアップロードし、WordPressのセットアップを行います。

  1. WordPressのファイルをWordPress日本語サイトからダウンロード。
  2. WordPressをサーバーにアップロード。
  3. WordPressの動作確認。
  4. wp-config.php, .htaccessなどはバックアップファイルを確認しながら作成。
  5. バックアップしたファイル(テーマ、プラグイン、画像など)をアップロード。
  6. テーマをアクティブ化。
  7. プラグインをアクティブ化。

この時点では、//coliss.comは旧サーバーを参照しているため、DNS設定変更前にドメイン名でアクセスするようにhostsファイルを変更します。
hostsファイルは、下記にあります。

Windows 7,8,10
C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts
macOS
/private/etc/hosts
ツールバーの「移動 > フォルダへ移動」で「/private/etc」を入力

hostsファイルをエディタで開き、新サーバーのIPアドレスとドメインを記述し、保存します。IPアドレスとドメインは、使用するものに変更して記述してください。

これで、ドメインで新サーバーにアクセスできます。
【重要】作業後は必ず、hostsファイルを元に戻してください。

WordPressのデータベースのインポート

データベースのファイルはエクスポートしたもので、インポートします。

phpMyAdminからエクスポートした場合
上部の「インポート」をクリックし、「アップロードファイル」にファイルを選択し、「実行」をクリック。
WordPressの標準機能からエクスポートした場合
管理画面から、[ツール] - [インポート]から「WordPress」を選択し、インポート。
プラグインを使用してエクスポートした場合
WP-DBManagerの場合は、指定フォルダにアップロードし、Manage Backup DBから「Restore」。

新サーバーのセットアップは、これで完了です。

6. ドメイン設定: DNSレコード情報の更新

DNSレコード情報の更新には時間がかかるため、「新サーバーのセットアップ」より先に実施してもよいかもしれません。

  1. 新サーバーのネームサーバーを確認。
  2. ドメイン管理しているコントールパネルから、ネームサーバーを変更。

DNSレコード情報の更新はすぐに反映されない場合があります。これは古い情報がDNSキャッシュサーバーに残っており、それを参照するためです。そのためドメインでアクセスしても、しばらくの間は旧サーバーのデータが表示されます。

TTLの時間設定を変更するとその分早くなるらしいですが、当ブログのドメイン管理先ではTTLの変更ができない仕様でした。

DNSレコード情報の更新

ドメイン管理会社によっては、DNSレコード情報を変更できる場合があります。当ブログのドメインMuuMuuDomainでは可能でした。その場合は、下記のように更新します。
IPアドレスとドメインは、使用するものに変更して記述してください。

サブドメイン
example.com
種別
A
内容
1.1.1.1

7. DNSレコード変更後の作業

DNSの変更が反映され、hostsファイルを使用せず、ドメインでアクセスできるようになれば、最終確認を行います。また、WordPressのドメインに紐付いているサービスなどがあれば、正常に動作するか確認します。

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