WordPress春のお掃除大作戦!データベースをキレイにし最適化する方法

WordPressはバグフィックスやセキュリティパッチで最新のバージョンにしておくと、かなり強靱で効率的なアプリケーションです。しかし長く使っていると、データベースに不必要な値が貯まってしまい、それが原因でサイトの速度を遅くしてしまいます。

WordPressのデータベースを掃除し、各種設定を見直し、最適化する方法を紹介します。

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How To Clean Up & Optimize Your WordPress Install

下記は各ポイントを意訳したものです。

1. データベースのバックアップ

今までにあなたはデータベースのバックアップを何回か行ったことがあるでしょう。WordPressには数多くのバックアップ用のプラグインがあり、予定通りバックアップをしたり、メールで送信したりできます。これら数多くのプラグインの中で一番お勧めなのは「WP-DBManager」です。
以下のステップは、WordPressの現在のバックアップをとった状態で進めてください。

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  • WP-DBManager
    ※当サイトのバックアップもこのプラグインを使用しています。
    いろいろ試しましたが、これが安定して動作しますね。

2. ファイルのバックアップ

WordPressで書いた記事や設定はデータベースに保存されています。バックアップから完全な復元を行う際は、データベースだけでなく、サーバー上のファイルのバックアップもしておくべきです。WordPress自体やプラグインは再度ダウンロードできますが、もしもバージョンが異なったり、一部手を加えているなど、完全な復元をするには記事に使用した画像を含め、全てのファイルをバックアップしておきます。
ファイルをバックアップするには、wp-content以下をFTPで手動でダウンロードしてもよいし、「WordPress Backup to Dropbox」などのプラグインを使用するのも便利です。

  • WordPress Backup to Dropbox
    ※当サイトのバックアップもこのプラグインを使用しています。
    スケジュールを設定しておけば、Dropboxに自動でバックアップします。

3. 使用していないプラグインのゴミを掃除

WordPressを利用している間、インストールして削除したプラグインがありませんか? しっかり作成されたプラグインは削除する際に関連ファイルも全て削除しますが、一部のプラグインはデータベース内にゴミを残してしまうものもあります。このデータベース内のゴミはプラグインを利用しないのであれば、全く役に立たないデータで、削除することでデータベースのサイズを軽くします。
「Clean Options」はデータベース内のoptionをリストアップし、指定したoptionを削除します。

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  • Clean Options
    ※導入してみました、いろいろゴミがあったのでじっくり見なくては、、、

4. 自動保存された記事の掃除

WordPressの便利な機能の一つに、記事編集中の自動保存があります。これは複数の人が編集しているブログには便利な機能ですが、一人で書いている人などは重複記事を増やしデータベースを肥大させてしまうだけです。
「WP CleanFix」は記事のリビジョンをチェックしながら削除することができます。

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自動保存を停止

WordPressの自動保存を停止することもできます。
「wp-config.php」に次の一行を追加します。

define('WP_POST_REVISIONS', false);

5. 記事のメタデータを掃除

データベース内に全ての記事が保存されています。この中には必要ではないものも含まれており、データベースを肥大化させています。例えば、複数の人で記事を書いている場合に先祖帰りが起きないようにメタデータで管理しています。また、一人で書いている場合でも、データベースの全ての記事にロックするためのメタデータを持っています。これらを削除することで、データベースから数百バイトを軽量化することができます。
自動保存の削除で紹介した「WP CleanFix」はデータベースのoptionをチェックし、不要なoptionだけを削除することができます。

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6. サムネイル生成を停止

WordPressの標準機能にあるメディアツールで画像をアップロードすると、自動的にサムネイルが生成されています。この機能は画像を準備してアップしている人には、単に多くの不要な画像ファイルをサーバーにアップロードしているだけです。これらの画像ファイルはブログの表示自体には影響は与えませんが、ファイルのバックアップに時間がかかることになります。
この機能を停止させるには、管理画面から「設定→メディア」でサムネイル・中・大サイズの値を全て「0」にし、「変更を保存」ボタンをクリックします。

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以前ファイルの整理した時、画像のサムネイルが大量にあって掃除が大変でした。

7. スパム判定待ちを削除

WordPressに最初からインストールされている「Akismet」は、スパムコメントをつかまえる素晴らしいプラグインです。このプラグインのおかけでスパムを見ることがなくなるため、スパムを空にしようと思うことはないでしょう。しかし、この貯まったスパムコメントらは削除するまで、データベースにスパム判定待ちでセーブされた状態です。
管理画面から「コメント→スパム」で、「スパムをすべて削除」をクリックして削除してください。

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8. 古い記事だけコメントを閉じる

WordPressでブログを運営していると、年月が経つにつれコメントがつくようになるでしょう。中でも古い記事につくコメントのほとんどはスパムがほとんどです。これはデータベースを無駄に膨張させるだけです。
管理画面から「設定→ディスカッション」で、「xx日以上前の投稿のコメントフォームを自動的に閉じる」をチェックし、最近の記事についてのコメントのみを許可するとよいでしょう。

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9. データベースの最適化

ここまでの作業でデータベースから不必要なデータが削除できました。ここでデータベースの最適化を行うと今まで以上に効果を得るでしょう。データベースの最適化は本質的にデフラグして使われていないスペースを整理するものです。
「WP-DBManager」で最適化を行ってください。スケジュールとして毎月実施するのは良い選択です。

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10. 最後にセキュリティのチェック

WordPressの大掃除が終わったら、最後にセキュリティをチェックしておきましょう。
「WP Security Scan」はあなたのWordPressのセットアップの状況からセキュリティをチェックし、解決方法を提示します。
また、外部からの不正アクセスには「Login Lockdown」、同一IPでログインを複数回失敗すると一定時間そのIPからのアクセスを禁止します。

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