TextExpanderの代替にEspansoを使ってみたらかなり良かった! Mac, Win, Linux対応の無料アプリ -Espanso
Post on:2026年5月14日
sponsorsr
これまではmacOSでTextExpander(買い切り版の古いやつ)を使用していたのですが、先日macOSの通知で「macOSの次のバージョンからIntel用アプリが使用できなくなる」と告知をされたので、代替アプリをいろいろ試してみて一番よかったのが、Espansoでした。
macOS, Windows, Linux対応のテキスト拡張ツール「Espanso」の導入方法や使い方を紹介します。オープンソースなので、無料で使えます。

Espansoとは
Espansoは、特定のキー入力でさまざまな定型テキストを入力できるテキスト拡張ツールです。
ライセンスはGNU General Public License v3.0で無料で利用できます。

定型テキストは、私の場合はHTMLのタグやメールに使用する定型文などです。
たとえば、HTMLだと「<h2 id="h201"></h2><p>aaa</p>」が「hh2」とキー入力するだけでエディタに入力できます。また、「住所」「メールアドレス」「日付」なども特定のキー入力「:pref」「:mail「:date」に割り当てて簡単に入力できます。

Espansoの特徴
キーワードを忘れてしまっても問題ありません。Espnasoではスニペットの検索バーからすぐに見つけることができます。また、高度な機能も備えており、シェルコマンドやカスタムスクリプトを追加して拡張できます。定型文だけでなく、任意の文字を入力できるフォームも用意されています。

Espansoの特徴
対応OSはWindows(64-bit), macOS(Silicon), Linux(X11, Wayland)というのがまた素晴らしいですね。

Espansoのインストール
Espansoにはドキュメントが用意されています。
まずは、Espansoのインストール方法から。
EspansoはmacOS(IntelおよびApple Silicon) 10.13以降をサポートしています。インストール方法は2種類用意されており、zip版とHomebrew経由でもインストールできます。

Windwos版はx64のみサポートしてます。インストーラー付きとアプリのzip版があり、コマンドラインでもインストールできます。

macOSでは、zipを解凍してアプリフォルダに移動して、ダブルクリックでアプリを起動します。初回時のみ「プライバシーとセキュリティ」の「アクセシビリティ」の許諾が必要です。
無事起動したら、macOSおよびWindowsのステータスバーにEspansoのアイコンが表示されます。

Espansoの使い方
Espansoを使う上で必要なのは2つ、トリガーとなるキーワード、キーワードに対応した置換用テキスト、を準備することです。
デフォルトでいくつか用意されています。
|
1 2 3 |
# Simple text replacement - trigger: ":espanso" replace: "Hi there!" |
これは「:espanso」と入力すると、「Hi there!」が表示されます。
これらはEspansoフォルダ内の「CONFIG/match/base.yml」に登録します。トリガーとなるキーワードは「- trigger: ":espanso"」、置換用テキストは「replace: "Hi there!"」です。この2つは必ず、ペアになります。置換用テキストは静的だけでなく、動的なものも使用できます。ここで大事なポイントは、タブの数です。タブはサンプル通りに記述してください。

置換用テキストでよく使用するフォーマットを見てましょう。
まずは、改行。引用符は「""」の代わりに「''」でも可。
|
1 2 |
- trigger: hello replace: "line1\nline2" |
続いて、複数行。
「replace: |」は、「replace: >」でも可。この場合は置換用テキストに引用符は不要です。
|
1 2 3 4 5 |
- trigger: include newlines replace: | exactly as you see will appear these three lines of poetry |
入力間違いを補完するといった使い方もできます。
「there」と入力するところに間違えて「ther」と入力してしまったのを補完します。「word: true」は単語トリガーで、単独の単語として使用された場合のみ置換用テキストに展開されます。これにより「other」のときには、反応しません。
|
1 2 3 |
- trigger: ther replace: there word: true |
動的な置換用テキストもサポートしています。
まずは、日付の入力。
|
1 2 3 4 5 6 7 |
- trigger: :now replace: It's {{mytime}} vars: - name: mytime type: date params: format: "%H:%M" |
置換用テキストの展開後にカーソル位置を指定することもできます。カーソルを配置した場所に「$|$」を記述します。たとえば、「<div></div>」の場合だと、タグ間にカーソルがある方が便利です。
|
1 2 |
- trigger: :div replace: <div>$|$</div> |
トリガーを複数設定することもできます。「hello」あるいは「hi」と入力すると、「world」に置換されます。
|
1 2 |
- triggers: [hello, hi] replace: world |
HTMLやマークダウンに置換する場合は、下記のように設定します。通常の「trigger」にも設定できますが、これにすると改行や段落の挿入を回避できます。
|
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 |
- trigger: :rich markdown: This *text* is **very rich**! - trigger: :ric2 html: | <p> But <span style="color: #ce181e;"><span style="font-size: x-large;"> this</span></span> one is <span style="color: #81d41a;"><span style="font-family: Arial, sans-serif;">even richer</span></span>! </p> |
Espansoの拡張機能では、さらに高度で複雑なタスクも実行できます。

日付け拡張機能を使用して、日付と時間を含めることができます。
|
1 2 3 4 5 6 7 |
- trigger: ":now" replace: "It's {{mytime}}" vars: - name: mytime type: date params: format: "%H:%M" |
さらに、未来の日付、地域や言語別の日付にも対応しています。
そしてよく使う便利なのが、クリップボード拡張機能。クリップボードの内容を置換用テキストに含めることができます。URLをコピーして「:a」と入力するだけで、リンクタグが完成します。カーソルはタグの間に表示されます。
|
1 2 3 4 5 |
- trigger: ":a" replace: "<a href='{{clipb}}' />$|$</a>" vars: - name: "clipb" type: "clipboard" |
さらに便利なのが、フォームを使用して複数の引数を置換用テキストに含めることもできます。

たとえば、任意の名前入りメッセージを作成したい時は、下記のように設定することで「name」が空欄のフォームが表示され、任意のテキストを入力して置換用テキストを生成できます。
|
1 2 3 4 |
- trigger: ":greet" form: | Hey [[name]], Happy Birthday! |
このフォームはテキストフィールドだけでなく、選択ボックスやリストボックスを使用することもできます。
Espansoは他にも便利な機能がたくさん揃っているので、詳しくはドキュメントをご覧ください。
と、最後にこれもよく使うと思うので。
検索バーはデフォルトで「Option + スペースバー」で開きます。これはmacOSの場合他のアプリ(バーテンダーなど)と競合してしまいます。

Espansoの設定は、Espansoフォルダ内の「CONFIG/config/default.yml」に登録します。検索バーのショートカットを変更するには、下記を記述します。
|
1 |
search_shortcut: ALT+SHIFT+SPACE |
ショートカットはプラス記号で区切られたキーを設定することで設定されます。
キーバインドを無効にすることもできます。
|
1 |
search_shortcut: off |
設定では、メニューバーのアイコンを非表示にしたり、通知をオフにしたりできます。
sponsors












