こんなやり方があったとは! 境界線付きのボックスのスタイルを任意の要素に実装できるCSS -fieldset-legend.css

フォーム要素のグループ化で使用されるfieldsetの境界線付きボックスとlegendの見出しを任意の要素に実装できるCSSを紹介します。

divarticleを境界線付きボックスにし、h1を見出しにして下記のように実装できます。見出しで欠ける境界線は自動的にクリッピングされ、ボーダーも自由にスタイルできます。

境界線付きのボックスのスタイルを任意の要素に実装できるCSS

fieldset-legend.css -GitHub

fieldset-legend.cssとは

fieldset-legend.cssは、フォームのfieldsetlegendのような境界線付きのボックスを任意の要素に実装できるCSSです。

下記は、fieldsetlegendの実装例です。

サイトのキャプチャ

VanillaHTMLより

タイトルの長さに合わせてボーダーは自動的にクリッピングされます。

さっそく、fieldset-legend.cssを使用してみました。

fieldsetもlegendも無し

あのイーハトーヴォのすきとおった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。またそのなかでいっしょになったたくさんのひとたち、ファゼーロとロザーロ、羊飼のミーロや、顔の赤いこどもたち、地主のテーモ、山猫博士のボーガント・デストゥパーゴなど、いまこの暗い巨きな石の建物のなかで考えていると、みんなむかし風のなつかしい青い幻燈のように思われます。

HTMLは、こんな感じ。

.fieldset-legendはベースのスタイルで、.my-classnameはボーダーのサイズやカラーなどカスタマイズ用です。

もちろん技術的にはfieldsetを使用すれば実装できますが、fieldsetの役割はフォーム入力をセマンティックにグループ化することであるため、フォーム要素以外で使用することは推奨されません。また、フォームとは異なるコンテキストで使用すると、アクセシビリティにも悪い影響を与えます。

fieldset-legend.cssは、このようなデザインを任意の要素で簡単に使用できるように、作成されました。このデザインを実装するには、CSSのtimeline-scopeとコンテナクエリが使用されており、2025年1月現在対応ブラウザはChrome, Edgeのみとなっています。それ以外のブラウザでは矩形の枠が表示されます。

ライセンスはBSD-2-Clause licenseで、個人でも商用プロジェクトでも無料で利用できます。

fieldset-legend.cssの使い方

使い方は、簡単です。

  1. fieldset-legend.cssを外部ファイルとして記述します。
  2. ラッパーに.fieldset-legendを付与します。
  3. --fl-leftプロパティを任意の<length-percentage>値に設定します(必要に応じて負の値でも大丈夫)。

fieldset-legend.cssはGitHubからダウンロードしてもよし、CDNも用意されているので下記のコードを記述するだけでも利用できます。

また、CSSファイルにインポートしてもOKです。

上記のデモのCSSは、下記の通りです。
ボーダーやアウトライン、角丸、パディングなど自由に設定できます。

fieldset-legend.cssのデモ

作者の記事には、fieldset-legend.cssを使用したカラフルなデモがたくさんあります。

See the Pen
100% CSS - <fieldset> border <legend> knockout behavior on any element
by coliss (@coliss)
on CodePen.

タイトルの配置を右寄せにすることもできます。

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100% CSS - <fieldset> border <legend> knockout behavior on any element
by coliss (@coliss)
on CodePen.

さらにaugmented-uiを使用して、複雑なボーダー・アウトラインを実装することもできます。
参考: UI要素をさまざまな形状のデザインに拡張するスタイルシート -augmented-ui

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100% CSS - <fieldset> border <legend> knockout behavior on any element
by coliss (@coliss)
on CodePen.

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