納品ファイルをまとめるのが簡単に!更新分の抽出、ファイルリストの生成もできるWin, Mac対応の国産無料アプリ
Post on:2017年9月11日
まさに、Web制作者のためのアプリです。
納品ファイルをまとめる際に、更新した差分のファイルだけをディレクトリ構造を保持したまま抽出し、ファイルリストと共に納品ファイルセットを作成できるWin, Mac対応のアプリを紹介します。
ディレクトリの枝葉に点在する更新ファイルでも、1クリックでまとめることができます。
バージョン管理のないプロジェクトでは、特に重宝すると思います。
Scone Diffの特徴
Scone DiffはWindows、macOS対応の国産アプリで、無料版と有料版がリリースされています。無料版でも十分な機能が備わっています。
- Web制作のファイル納品時、必要なファイルだけをまとめて納品できます。
- 必要なファイルは、日時・拡張子・正規表現で抽出・除外が可能。
- 納品ファイルのリストを生成。
- バージョン管理のないプロジェクトで大活躍。
動作が軽快なのも大きな特徴です。
10万ファイルあるフォルダで試したみたところ、2秒くらいで完了しました。
Scone Diffのダウンロード・インストール
Scone Diffのダウンロード
Scone Diffのダウンロードは下記ページから。
Scone Diff
上段: 無料版、下段: 有料版のPro
無料版でも十分な機能が備わっており、有料版は更に高機能です。
有料版は2017年9月現在、新発売キャンペーンで半額となっています。
Scone Diffのインストール
Mac版はApp Storeからインストールされるので、通常のアプリと同様にアプリケーションフォルダにインストールされます。
Win版は、、、分からないですが、普通のインストーラーでしょうか。
Scone Diffの使い方
機能がシンプルなので、使い方は簡単です。
まずは、無料版で利用できる基本的な機能の使い方を紹介します。
※作者様よりScone Diff Pro(macOS版)を提供いただいたので、画面は有料版です。
Scone Diffの起動画面、シンプルです。
Scone Diffの起動画面
基本的な使い方は、ルートフォルダをドロップして指定し、日時を指定して、その日以降に更新されたファイルを抽出します。
3ステップの簡単操作で、OKです。
Scone Diffの基本的な使い方
Scone Diffの基本的な使い方
Webサイトの制作ファイルから、9月以降に更新したファイルを抽出したい。
- 「参照ディレクトリ指定」に、制作ファイルのルートフォルダをドロップ。
- 「日時指定(from)」に、2017年9月1日0時0分0秒をセット。
- 「差分検索」ボタンをクリックします。
これで右パネルに、9月に更新したファイルのリストが表示されます。
納品ファイルのリスト、10万ファイルが2秒で完了!
- 納品ファイルのセットを作成
-
- 納品用フォルダを用意し、「出力ディレクトリ指定」に指定。
- 「抽出」ボタンをクリックします。
これで納品用フォルダに、更新したファイルがコピーされます。
- 納品ファイルのリストを作成
-
- 「抽出」ボタン右の「…」部分をクリックします。
これで抽出ファイルのパス一覧をコピーまたはテキスト出力ができます。
納品ファイルのリストを作成
Scone Diffの高度な使い方
Scone Diff Proでは、さらに高度なオプションが用意されています。
除外ファイル
不可視ファイル(「.」から始まるファイル)やDreamweaverが生成する「_note」を除外したり、Sassや圧縮前のJavaScriptなど納品したくないファイルを除外したりなど、クリーンな状態で納品ファイルをまとめることができます。
拡張子フィルタ
.jpg, .png, .gifなど画像ファイルを除外したり、逆にその拡張子のファイルのみにしたりできます。
正規表現フィルタ
上記の指定では絞りきることができないような、複雑な条件で絞り込みたい場合、正規表現を用いて抽出、あるいは除外することができます。
これら高度なオプションを使った例を見てみましょう。
Scone Diffの高度な使い方: その1
画像ファイルだけを納品したい。
- 「参照ディレクトリ指定」に、制作ファイルのルートフォルダをドロップ。
- 「日時指定(from)」に、古い日付(例えば1990年など)をセット。
- 「拡張子フィルタ」に、png, jpg, gifをセット。
- 「差分検索」ボタンをクリックします。
- 納品用フォルダを用意し、「出力ディレクトリ指定」に指定。
- 「抽出」ボタンをクリックすると、画像ファイルだけを抽出できます。
Scone Diffの高度な使い方: その2
Dreamweaverが生成する_notesや.DS_Storeを抜いて納品したい。
- 「参照ディレクトリ指定」に、制作ファイルのルートフォルダをドロップ。
- 「日時指定(from)」に、好きな日時をセット(fromとtoで範囲指定も可能)。
- 「除外ファイル」に、 [.] と [_] をチェック。
- 「差分検索」ボタンをクリックします。
- 納品用フォルダを用意し、「出力ディレクトリ指定」に指定。
- 「抽出」ボタンをクリックすると、ゴミファイルを除去した状態で抽出できます。
Scone Diffの高度な使い方: その3
最後は、複雑な条件にしてみます。
8月に更新したファイルだけで、ゴミファイルを除去しつつも、.htaccessは残して納品したい。
- 「参照ディレクトリ指定」に、制作ファイルのルートフォルダをドロップ。
- 「日時指定(from)」に、2017年8月1日0時0分0秒をセット。
- 「日時指定(to)」に、2017年8月31日23時59分59秒をセット。
- 「正規表現フィルタ」に、「^(?!.*(DS_Store|Thumbs.db)).*$」をセット。
※「除外リスト」機能は近日追加予定 - 「除外ファイル」に、 [_] をチェック。
- 「差分検索」ボタンをクリックします。
- 納品用フォルダを用意し、「出力ディレクトリ指定」に指定。
- 「抽出」ボタンをクリックすると、納品ファイルセットが抽出できます。
ほかにも「反転」をチェックすれば、「画像以外」「indexを含むファイル名のものだけ」といった操作することも可能です。また、普段から納品に不要なファイルの頭には「^」を加えることで、簡単に除去することもできます。
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