Photoshoopでの作業時間を短縮するのに役立つ10のテクニック
Post on:2012年9月10日
Photoshopでのワークフローを改善して、作業時間を短縮するのに役立つテクニックを紹介します。
10 Photoshop Quick Tips to Improve Your Workflow
下記は各ポイントを意訳したものです。
- 1. レイヤースタイル パネルでの操作
- 2. 空の選択範囲の変形
- 3. 斜めの画像を水平にする
- 4. 画像に磨りガラスのようなパネルを設置
- 5. キレイな切り抜きを素早く
- 6. 瞳のカラーを変更
- 7. 画質に影響を与えないで照明のエフェクト
- 8. 作業確認用の新規ウインドウ
- 9. 画像からカラースウォッチを作成
- 10. レイヤースタイルをレイヤーの一部に適用
1. レイヤースタイル パネルでの操作
レイヤーパレットの下の「fx」ボタンをクリックすると開くレイヤースタイル パネルで、レイヤースタイルのアクティブ時に直接微調整ができます。
操作可能なスタイルは、4つです。
- ドロップシャドウ
- グラデーションオーバーレイ
- サテン
- パターンオーバーレイ
4つのスタイルを見てみましょう。
ドロップシャドウ
オブジェクトの上でカーソルを動かすと、ドロップシャドウの角度と距離を調整できます。
パネルの数値もそれに合わせて、変更されます。
グラデーションオーバーレイ
オブジェクトの上でカーソルを動かすと、グラデーションのポジションを調整できます。
サテン
オブジェクトの上でカーソルを動かすと、サテンの角度と距離を調整できます。
パネルの数値もそれに合わせて、変更されます。
パターンオーバーレイ
オブジェクトの上でカーソルを動かすと、パターンのポジションを調整できます。
- Extra Tip
- レイヤースタイル パネルがアクティブの時、[Ctrl]+[-]と[Ctrl]+[=]でイメージを縮小・拡大できます。
2. 空の選択範囲の変形
空の選択範囲を変形しようとして、「選択範囲内に何も含まれていません。」とダイアログがでてしまい変形をやめようとしたことはありませんか?
選択中のピクセルを変形できません。
ここに解決方法があります。
空のレイヤー上に空の選択範囲を作成し、空のレイヤーをアクティブな状態で[選択範囲]-[選択範囲を変形]を選択した後、変形を適用します。
空の選択範囲を変形中
回転、ワープ、ゆがみ、遠近法など、自由に空の選択範囲を変形できます。
変形して、着色
3. 斜めの画像を水平にする
時々、水平がとれていない写真画像を手にすることがあります。
斜めの画像
この斜めの画像を水平する簡単な方法を2つ紹介しましょう。
一つはものさしツール、もう一つは回転を使います。
まずは、ものさじツールを使う方法から。
ものさしツール
ものさしツールを使用して、画像の空と海の境の両端をクリックします。
両端をクリック
両端をクリックすると、ものさしツールで分かる数値がパネルに表示されます。
「A」が角度で、斜めになっているのが分かります。
ものさしツールのパレット
画像を水平にするには、ものさしツールの「レイヤーの角度補正」をクリックします。
画像が水平になりました
もう一つの回転を使う方法を見てみましょう。
画像を開き、空と海の境あたりにガイドを引きます。
ガイドを引く
ガイドを引いた後、[Ctrl]+[T]で変形を選択します。
画像を変形
画像の四隅にカーソルを移動し、画像を回転させガイドに揃うように水平にします。
画像が水平になりました
4. 画像に磨りガラスのようなパネルを設置
画像にちょっと素敵な磨りガラスのようなパネルを簡単に設置してみましょう。
まずは、パネルを選択します。
パネル箇所を選択
使用画像:Oui Paris 3
[フィルター]-[ぼかし]-[ぼかし(ガウス)]で、半径「40」を適用します。
ぼかしを適用
[編集]-[フェード]で、不透明度「75」、描画モード「スクリーン」を適用します。
パネルのイメージを変えたい場合は、描画モードを変更してください。
フェードを適用
完成した画像は下記のようになります。
完成した画像
5. キレイな切り抜きを素早く
画像からオブジェクトを切り抜く際、マスクとブラシを使うという人が多いでしょう。ここではより短時間でキレイに切り抜く方法を紹介します。
下記の花を切り抜いてみます。
この花を切り抜く
投げ縄ツールを使い、背景の大部分を削除します。
背景をアバウトに削除
続いて、レイヤーマスクを加え、ソフトブラシで切り抜きをします。
ソフトブラシで切り抜き
レイヤーをダブルクリックし、レイヤースタイル パネルを起動します。[境界線]を選択し、サイズ「1」、カラー「レッド」にします。
境界線レッドを適用
周りのガビガビしたレッドをソフトブラシで切り抜きをします。
ガビガビを切り抜き
切抜きが終わったら、レイヤースタイルの境界線を非表示にして完了です。
下記は透明な背景にドロップシャドウを加えてみました。
ドロップシャドウを加えて完了
6. 瞳のカラーを変更
Photoshopのツールで瞳のカラーを変更することはあまり難しくありません。
まずは、瞳を選択します。
瞳を選択
photo: Smile
新規レイヤーを作成し、グラデーションツールを用意します。
グラデーションは左を変更するカラーにし、右をホワイトにします。
グラデーションツール
グラデーションを左下から、右上に適用します。
グラデーションを適用
選択を解除し、レイヤーの描画モードを「オーバーレイ」、不透明度を「70」に設定します。
完成
7. 画質に影響を与えないで照明のエフェクト
画像の質を壊さずに、Photoshopの標準のフィルタで照明のエフェクトを与えてみます。
画像を用意します。
ちょっと暗い画像
新規レイヤーを作成し、50%のグレーで塗ります。
50%のグレーで塗り
レイヤーの描画モードを「オーバーレイ」にします。
オーバーレイにして完成
- Extra Tip
- 描画モードや不透明度を調整して、さまざまなエフェクトを適用することができます。
8. 作業確認用の新規ウインドウ
Photoshopで拡大して作業している時、作業を確認するために全体を見たいと思います。これは新規ウインドウを使って、クローンを作成すれば簡単です。
[ウインドウ]-[アレンジ]-[○○○の新規ウインドウ]を選択します。
新規ウインドウの作成
このウインドウはクローンで、作業は直ちに反映されます。
グリーンの矩形を描いたら、即反映
9. 画像からカラースウォッチを作成
美しいカラーを使った画像からカラースウォッチを作成してみましょう。
画像を開き[イメージ]-[複製]をし、複製した画像に[イメージ]-[モード]-[インデックスカラー]を選択し、パレットを「ローカル(知覚的)」、カラーを「256」、強制を「なし」、ディザを「なし」にし、「OK」ボタンをクリックします。
インデックスカラーの設定
[イメージ]-[モード]-[カラーテーブル]を選択すると、画像からカラーを抽出します。
カラーテーブルの設定
あとは、「保存」ボタンをクリックし、スウォッチパネルから保存したファイルを読み込みます。
10. レイヤースタイルをレイヤーの一部に適用
レイヤースタイルを適用すると、通常はレイヤーの全てに適用されます。レイヤーの一部だけに適用したいことはありませんか?
レイヤースタイルをレイヤーの一部に適用してみましょう。
まずは、通常通りレイヤーをダブルクリックし、レイヤースタイルを画像に適用します。
このレイヤースタイルをレイヤーの一部に適用するために、エフェクトを右クリックし「レイヤーを作成」を選択します。
レイヤースタイルでレイヤーを作成
photo: relaxes ashore
元のレイヤーにレイヤーマスクなどを使用し、適用する範囲を設定できます。
人物以外にレイヤースタイルを適用
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