Photoshop CCの知ってると作業がサクサク快適になる時短テクニックのまとめ
Post on:2016年6月9日
Photoshopって知れば知るほど、使えば使うほど、便利で欠かせないツールですよね。そんなPhotoshop CCの実作業が快適になる時短テクニックを紹介します。
例えば一時的にスポイトツールを使う時、どのように操作していますか?
「I」を押してスポイトツールに切り換える時に「I」を長押しで使うと、「I」を離した時に元のツールに戻すことができます(全ツール対応)。戻せるのはスペースバーの時だけではないんですね。
まだまだ知らないことばかりです。
28 Powerful hidden tips, tricks
下記は各ポイントを意訳したものです。
※当ブログでの翻訳記事は、元サイト様に許可を得て翻訳しています。
※各ショートカットは、OS X用です。
Windowsの場合は、下記のように置き換えて利用してください。
command = Ctrl
option = Alt
delete = Back Space
- 01: CCならではの新しい作業環境「デザインスペース」
- 02: レイヤーパネルの設定を変更して時短
- 03: ペンツールでパス作成が簡単になる
- 04: 人物の顔や肌をスキントーンで簡単選択
- 05: コピースタンプツールの角度を調整
- 06: 文字入力の確定
- 07: ペンツールでアンカーポイントを移動
- 08: 複数のレイヤーに配置されたオブジェクトをコピー
- 09: 表示レイヤーを結合した状態でファイルを開く
- 10: レイヤーの透明箇所を維持したまま塗りを適用
- 11: 合成画像をつくる時の強力テクニック
- 12: レイヤースタイルをピクセルに変換
- 13: ドロップシャドウを正確に移動する
- 14: 拡大編集している箇所を素早く確認、そして移動
- 15: デザインをCSSに変換
- 16: 選択範囲内・選択範囲外へペースト
- 17: 手のひらツールをすぐに使えるようにする
- 18: 最後に保存した状態に戻す早技
- 19: レイヤー効果の光源の角度を一括で設定
- 20: ツールを切り替えて使う時の上級テクニック
- 21: 作業中にペイントカーソルを「精細」に変更
- 22: 色の置き換えツール
- 23: Photoshop外から色を取得する方法
- 24: ブラシのサイズや不透明度を変更する一番簡単な方法
- 25: ブラシツール使用中にカラーピッカーを表示する早技
- 26: ダイアログボックスの設定を元に戻す
- 27: 指定したレイヤーのみを表示・非表示にする
- 28: レイヤーのブレンドモードはホットキーで
01: CCならではの新しい作業環境「デザインスペース」
2015年11月にアップデートで機能が強化された一つが、「デザインスペース」です。
一貫した操作性・効率的なマスク・強力な検索・統合レイヤーと一括書き出しなど、デザインワークフローを効率化できます。
01-01: デザインスペース
「デザインスペース」を利用するには、「環境設定」の「テクノロジープレビュー」で、「デザインスペースを有効にする(プレビュー)」をチェックします。
- デザインスペース(プレビュー)
-
- メニュー「ウインドウ」:: デザインスペース(プレビュー)
01-02: 環境設定
02: レイヤーパネルの設定を変更して時短
作業の時短化は小さいことの積み重ねです。
よく使うレイヤーパネルもほんの少し設定を変更するだけで、作業が快適になるかもしれません。
02-01: レイヤーパネルの設定
- レイヤーパネルの設定
-
- レイヤーパネルの右上のアイコンから「パネルオプション」を選択。
- 下部の3つのチェックボックスに注目。
- 「塗りつぶしレイヤーに初期設定のマスクを使用」は、調整レイヤーを加えた時に自動的にマスクを置きます。これはチェックでよいでしょう。
- 「新規効果とフィルターを拡張表示」は、レイヤースタイルを加えた時にレイヤーの下にドロップダウンでスタイルを表示します。これはチェックしない方が私は快適です。
- コピーしたレイヤーとグループに「コピー」を追加」は、コピーした時に「のコピー」を加えます。不必要な人が多いと思います。
03: ペンツールでパス作成が簡単になる
ペンツールを使う時、描画されるパスがどうなるか予測できると非常に作業が楽になります。ラバーバンドを使用すると、簡単に実現されます。
03-01: ラバーバンド
- ラバーバンドの設定
-
- ペンツールのコントロールバーで歯車のアイコンをクリック。
- 「ラバーバンド」をチェック。
ラバーバンドは、CC2014からの機能です。
04: 人物の顔や肌をスキントーンで簡単選択
人物の顔や肌を選択範囲にする時、ちまちま選択範囲を作成する必要はありません。1クリックでOKです。
04-01: 人物の写真画像
04-02: スキントーン
- スキントーンで色域指定
-
- メニュー「選択範囲」:: 色域指定
- 「色域指定」パネルの「選択」から「スキントーン」を選択。
- より正確なスキントーンを選択するには、「顔を検出」をチェック。
この機能はライトが充分な画像でよく機能します。
スキントーンは、CS6からの機能です。
05: コピースタンプツールの角度を調整
コピースタンプを使う時、下記の画像のように角度がずれてしまうことはありませんか?
この問題は解消することができます。
05-01: 曲線は角度がずれやすい
- コピースタンプツールで角度を変える
-
- メニュー「ウインドウ」:: コピーソース
- 「コピーソース」パネルの「回転」から角度を変更。
- 角度はプラスでもマイナスでも可。
05-02: コピーソースで角度を変更
06: 文字入力の確定
Photoshopで入力した文字を確定させる時、別のレイヤーを選択したり、別のツールに変更したり、あとはコントロールバーの「○」アイコンをクリックでできますが、もっと簡単な方法があります。
06-01: 文字を入力
- 文字入力の確定
-
- command + return で文字入力が確定します。
07: ペンツールでアンカーポイントを移動
ペンツールで作成済みのアンカーポイントは、パス選択ツールで移動しますが、作成中のアンカーポイントも実は移動できます。
07-01: アンカーポイントの移動
- ペンツールで今作成中のアンカーポイントを移動
-
- ペンツールでアンカーポイントを作成。
- スペースバー を押しながらドラッグ。
08: 複数のレイヤーに配置されたオブジェクトをコピー
下記のように複数のレイヤーに配置されたオブジェクトをコピーしたい時、どうしますか?
08-01: 星はそれぞれ複数のレイヤーに配置されてる
- 複数のレイヤーに配置されたオブジェクトをコピー
-
- メニュー「編集」:: 結合部分をコピー
- ペーストすると、新規レイヤーにマージされます。
08-02: 「結合部分をコピー」
08-03: マージされました
09 :表示レイヤーを結合した状態でファイルを開く
もし巨大なPSDで作業しているなら、PSDを見る時にフラットなバージョンがあると時短になるかもしれません。
09-01: PSDをさっと確認したい時に
- 表示レイヤーを結合した状態でファイルを開く
-
- Option + Shift を押しながらファイルを開く。
- 元のファイルはそのままで、フラットになった合成画像が開きます。
10: レイヤーの透明箇所を維持したまま塗りを適用
レイヤー上の透明なピクセルを保護するために、「透明ピクセルをロック」する機能は重要です。
下記の例で、空と水面から海を分け、海を一様なカラーで塗ることを望みました。海はブラシツールでそのレイヤーを塗ることができ、「透明ピクセルをロック」しているので、ピクセルがあるところだけ塗りを適用できます。
この作業を素早く、レイヤーのラスターオブジェクトのカラーを変更するために使うことができます。
10-01: 空と水面を分ける
10-02: 作業する時は透明ピクセルを保護
- レイヤーの透明箇所を維持したまま塗りを適用
-
- 「透明ピクセルをロック」をチェック。
- option + delete でピクセルがあるところだけ塗りを適用。
11: 合成画像をつくる時の強力テクニック
下記のように2つのレイヤーから合成画像をつくる時の強力なテクニックを紹介しましょう。
驚くほど簡単に、そして美しく作成できます。
11-01: この2つを合成します
- 合成画像をつくる時の強力テクニック
-
- 「レイヤースタイル」をクリック。
- 「レイヤー効果」パネルの「ブレンド条件」。
11-02: ブレンド条件
上のスライダーは「このレイヤー」、下のスライダーは「下になっているレイヤー」の合成するピクセルの明るさを設定できます。合成するピクセルの範囲を部分的にする時は、「option」を押しながら三角形をドラッグします。
背景がホワイトなので、上のスライダーの右側を調整すると美しく合成されます。
11-03: 完成!
12: レイヤースタイルをピクセルに変換
下記の画像では、テキストにストロークやドロップシャドウのレイヤースタイルを適用しています。このレイヤースタイルをピクセルに変更することができます。
12-01: レイヤースタイルを適用
- レイヤースタイルをピクセルに変換
-
- レイヤースタイルを適用したレイヤーを選択。
- メニュー「レイヤー」:: レイヤースタイル:: レイヤーを作成
これでそのレイヤースタイルはピクセルのレイヤーに変換され、エフェクトに応じてマスクが適用されます。
12-02: レイヤースタイルをピクセルに変換
13: ドロップシャドウを正確に移動する
ドロップシャドウの距離や角度をどのように設定していますか?
確かにレイヤースタイルのパネルで設定することができますが、もっと簡単に設定できます。
13-01: パネルを表示したまま移動
- ドロップシャドウを正確に移動する
-
- レイヤースタイルでドロップシャドウを適用。
- パネルを開いたまま、ドキュメントのドロップシャドウをドラッグ。
これでドロップシャドウの距離と角度を設定できます。
14: 拡大編集している箇所を素早く確認、そして移動
画像を編集している時、今表示している箇所が画像全体のどこなのか素早く確認、そして移動できる有用な小ネタがあります。
14-01: バードアイビューは本当に便利
- バードアイビュー
-
- H を押しながら、クリック。
例えば、画像を拡大して編集している時に、Hを押しながらクリックすると、画像全体が表示され、編集時に表示していたエリアが矩形で囲まれます。クリックを離すと、元に戻ります。
チップス
- バードアイビュー
-
- H を押しながら、クリック。
- 表示された矩形をドラッグ。
矩形をドラッグすると、拡大状態を維持したまま、編集エリアを変更できます。
これは特に大きい画像を作業している時の必須テクニックです。
15: デザインをCSSに変換
Photoshop CC(CS6も可)では、シェイプやテキストのレイヤー・レイヤーグループを右クリックして、CSSプロパティを生成することができます。
15-01: CSSをコピー
- デザインをCSSに変換
-
- シェイプやテキストのレイヤー・レイヤーグループを右クリック。
- 「CSSをコピー」を選択。
あとはペーストすると、コードを確認できます。
チップス
コードはおそらく微調整をする必要があるでしょう。しかし、ゼロから書くよりも時間的優勢を得ることができます。
16: 選択範囲内・選択範囲外へペースト
ペーストする時に、ドキュメント内で選択範囲を作成しておくと、その選択範囲内、もしくは選択範囲外へペーストすることができます。
16-01: ペーストしたら違ってた
16-02: 選択範囲を使ってペースト
- 選択範囲内・選択範囲外へペースト
-
- 選択範囲を作成。
- メニュー「編集」:: 特殊ペースト:: 選択範囲内 or 選択範囲外
選択範囲はマスクのように機能し、その中だけ、もしくはそこを除いて、ペーストすることができます。
17: 手のひらツールをすぐに使えるようにする
これは多くのデザイナーが日常的によく使うホットキーです。
17-01: これは基本中の基本
- 手のひらツールをすぐに使えるようにする
-
- スペースバー を押し続ける。
スペースバーを押しながらドラッグすると、ドキュメントを動かすことができます。
18: 最後に保存した状態に戻す早技
最後に保存した状態に戻す時、ドキュメントを再度開けばできますが、もっと素早く簡単にできる方法があります。
18-01: 作業したのがおかしくなってしまった、、、
18-02: 最後に保存した状態に簡単に戻せます
- 最後に保存した状態に戻す早技
-
- F12 を押す。
これはメニュー「ファイル:: 復帰」のホットキーで、ドキュメントを最後に保存した状態に戻すことができます。
19: レイヤー効果の光源の角度を一括で設定
レイヤースタイルはドロップシャドウ、ベベルとエンボス、インナーシャドウなど、レイヤーにさまざまなエフェクトを適用できます。これらのエフェクトは角度の設定で光源の方向が決まります。
そして、複数のエフェクトを使用する時は、この光源の方向は同じにする必要があります。
19-01: 光源は同じにしないとおかしい
19-02: 個別に設定するのは大変
19-03: 包括光源で一括設定
- レイヤー効果の光源の角度を一括で設定
-
- メニュー「レイヤー」:: レイヤースタイル:: 包括光源
シャドウを使用するすべてのレイヤー効果の光源の角度を一括で設定できます。
20: ツールを切り替えて使う時の上級テクニック
これは意外と知らない人が多いテクニックです。
Photoshopはすべてのツールにホットキーが割り当てられています。ツールを切り替える時に、ホットキーを使用する人は多いと思いますが、長押ししながら使うと、元のツールに戻すことができます。
20-01: これ知らなかった。さっそくバリバリ使ってます。
- ツールを切り替えて使う時の上級テクニック
-
- 例えば、B でブラシツールを使用中に、
- J を押しながら、スポット修復ブラシツールを使用し、
- J を離すと、ブラシツールに戻ります。
他にもスポイトツールなど、一時的に利用するツールはこの長押しして離すで使うと非常に便利です。
21: 作業中にペイントカーソルを「精細」に変更
ブラシツールを使う時、ペイントカーソルはどの形状にしていますか?
多くの人は「精細」か「ブラシ先端」のどちらかでしょう。しかし、「精細」に設定しておく必要はありません。これはホットキーで利用できます。
21-01: ブラシのカーソルを簡単に切り替える
- ペイントカーソルを「精細」に変更
-
- ブラシツールを使用中に、caps lock
caps lockを押している間は精細になり、解除すると元のカーソルに戻ります。
22: 色の置き換えツール
色の置き換えツールはかなり強力ですが、見落とされがちなツールです。
色の置き換えツールは、選択した色の領域を置換色で塗ることができます。
22-01: 色の置き換えツール
22-02: 簡単に色を変更できます。
- 色の置き換えツールの使い方
-
- ブラシツールの中から「色の置き換えツール」を選択。
- ツールバーからモードを選択。
カラーを変更するなら、「色相」か「カラー」を選択します。許容値は「35%」くらいで始めてみてください。塗る範囲を選択範囲で指定しておくと美しく作業ができます。
塗りは注意深く行ってください、そうすればかなり早く色を置き換えることができます。
23: Photoshop外から色を取得する方法
色を取得する時にはスポイトツールを使いますが、Photoshop外からも色を取得できることを知っていましたか?
23-01: Photoshop外からも取得できます。
- Photoshop外から色を取得する方法
-
- 「スポイトツール」を選択。
- Photoshop内のどこかをクリックして、外までドラッグ。
24: ブラシのサイズや不透明度を変更する一番簡単な方法
Photoshopではそれを行うために複数の操作が用意されているものが多くあります。
ブラシのサイズを変更するのもその一つです。ツールバーで数値やキーボードの「[」と「]」で変更できますが、これらはブラシツールを使っている時に少し面倒です。一番簡単な方法を紹介しましょう。
24-01: 右にマウス、左にキーボードの人にはこれがベスト
- ブラシのサイズや不透明度を変更する一番簡単な方法
-
- 「ブラシツール」を選択。
- control + option を押しながら
- 左右にドラッグで、サイズを変更。
- 上下にドラッグで、不透明度を変更。
チップス
ブラシのサイズを変更する時に表示されるカラーを変更することができます。
- ブラシのプレビューのカラーを変更
-
- 環境設定の「カーソル」を選択。
- 「ブラシプレビュー」で、カラーを変更します。
24-02: カラーを変更
25: ブラシツール使用中にカラーピッカーを表示する早技
ブラシを使っている時にカラーを変更するには、どうすれば簡単でしょうか?
ホットキーで下記のようなカラーピッカーを表示することができます。
25-01: カラーピッカーをその場に表示
- ブラシツール使用中にカラーピッカーを表示
-
- 「ブラシツール」を選択。
- command + control + option を押しながらドラッグ。
3つのキーを押すのはカラーピッカーが表示されるまででOKです。
このカラーピッカーをうまく操作する方法は、最初に中央の矩形で明るさと彩度を決めます。そして「スペースバー」を押して明るさと彩度をロックし、環状に移動します。
カラーピッカーは、環境設定の「一般」の「HUDカラーピッカー」で、カラーピッカーの形状を選択できます。
25-02: カラーピッカーの形状はいろいろ
26: ダイアログボックスの設定を元に戻す
調整レイヤーやフィルタなど、Photoshopではさまざまなダイアログボックスで設定を変更できます。この設定を元に戻すことができます。
26-01: 設定を初期化
- ダイアログボックスの設定を元に戻す
-
- ダイアログボックスを開く。
- option を押す。
- 「キャンセル」ボタンが、「初期化」になります。
27: 指定したレイヤーのみを表示・非表示にする
レイヤーがたくさんあると、指定したレイヤーのみを表示・非表示するために、目のアイコンを一つずつクリックするのは大変です。
27-01: option+クリックで
- 指定したレイヤーのみを表示・非表示にする
-
- レイヤーパネルで、
- option を押しながら、目のアイコンをクリック。
もう一度、optionを押しながらクリックすると、元に戻ります。
28: レイヤーのブレンドモードはホットキーで
レイヤーのブレンドモードは、「shift + +」で次々に変更できますが、各ブレンドモードに直接変更できるホットキーも用意されています。
28-01: よく使うのだけは覚えておこう
- レイヤーのブレンドモードはホットキーで
-
- レイヤーパネルで、
- shift + option + 個別のキー
ブレンドモードでよく使う、乗算(M)、スクリーン(S)、オーバーレイ(O)、ソフトライト(F)、そして通常(N)を覚えておけばよいでしょう。
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