Webサイト・スマホアプリ制作に使用する、2017年に人気が高かったデザインツールの調査結果
Post on:2018年1月31日
2017年、デザイナーに人気だったデザインツール、プレインストーミング・アイデアのツール、ワイヤーフレームやインターフェイスデザインのツール、プロトタイピングのツール、ファイル管理とバージョン管理ツール、そして2018年に注目しておきたいデザインツールを紹介します。
Uxtools.coの元記事は英語で読むことができます。
下記は各ポイントを意訳したものです。
※当ブログでの翻訳記事は、元サイト様にライセンスを得て翻訳しています。
- 2017年に最も人気だったデザインツール
- アンケートの対象者
- 1. ブレインストーミングとアイデアツール
- 2. ワイヤーフレームツール
- 3. インターフェイスデザインツール
- 4. プロトタイピングツール
- 5. ハンドオフツール
- 6. デザインシステムツール
- 7. ファイル管理とバージョン管理ツール
- 8. モニタリングツール
- 9. 2018年に注目すべきツール
2017年に最も人気だったデザインツール
世界各国のデザイナーを対象にアンケートし、2017年に最も人気だったデザインツールを発表します。
2017年に最も人気だったデザインツール
アンケートの対象者
今回のアンケートでは、世界100カ国以上、計1,979名のデザイナーを対象にしたものです。米国がもっとも多く、1/3ほどを占めています。
対象者: 国別の分布
各デザイナーの職種・経験年数・使用プラットフォーム・チーム人数です。
対象者: 属性
中でも経験年数が均等に広がっていることに注目です。これは若手のデザイナーも経験豊かなデザイナーも含まれているということです。チームの人数は質問の仕方があいまいだったため、正確ではありません。例えばフリーランスの人が一人のチームというか判断に迷うと思うので、次回からは会社の規模とチームの人数に分けて質問する予定です。
今回のアンケートのデータは、Google Docsにアップしました。
1. ブレインストーミングとアイデアツール
このカテゴリでは、「Other」が非常に多いのが特徴です。「Other」にはLucidchart、InDesign、Affinity Designer、InVision Boardsなどを答えた人がいました。
- 紙とペン
- Sketch
- Illustrator
- Photoshop
- Adobe XD
「紙とペン」が多いように、コンピュータから離れてアイデアを出すデザイナーが多く、デジタルツールとしてはSketchの人気が高いです。
2. ワイヤーフレームツール
このアンケート結果は、ワイヤーフレームのために別のアプリケーションを必要としないことを証明しています。Sketchの人気が非常に高いカテゴリです。またHTML/CSSでワイヤーフレームを作成するのも継続して、人気があります。
- Sketch
- Illustrator
- HTML/CSS
- Balsamiq
- Axure
3. インターフェイスデザインツール
このカテゴリもSketchの一強です。インターフェイスデザインのツールは最も変化が少ないカテゴリで、UIデザインの世界は私たちが考えるよりも断片化されていないことがわかります。
- Sketch
- Photoshop
- Illustrator
- Adobe XD
- Figma
SketchはMac用のみリリースされています。上位5ツールのOS別を見てみましょう。
OSの割合は対象者の属性にある通り、Macが圧倒的に多く、Windowsはかなり少ないです。Windowsのデザイナーの多くは、Photoshopですが、仮想マシンでSketchを使用しているデザイナーもいます。
4. プロトタイピングツール
回答者が使用しているプロトタイピングツールの数は、平均で2.98個でした。つまり、デザイナーがプロトタイプを作成するためには、3つのツールを必要としていることになります。
このカテゴリは最も大きな動きが見られ、次回は細分化して質問しようと思います。クリック可能なプロトタイプとモーションデザインなど。
- InVision
- HTML/CSS/JavaScript
- Principle
- Adobe XD
- Marvel
InVisonが普及していることは知っていましたが、これほど人気があるとは思っていませんでした。そして、ワイヤーフレームと同様に、HTML/CSS/JavaScriptも根強い人気があります。
5. ハンドオフツール
ハンドオフツールはここ数年でものすごい勢いで広がっています。Sketchがハンドオフツールをリリースするのを待っていましたが、utomがリリースしたSketch Measureが吹き飛ばしました。それにも関わらず、このカテゴリでもInVisionに人気が集まっています。
- InVision
- Zeplin
- 特に無し
- Adobe XD
- Sketch Measure
このアンケートで最も記憶に残った答えは、「OS X Finder」でした。
6. デザインシステムツール
かなりの回答者がこの質問を完全にスキップしました。
このカテゴリは、InVision StudioとInVision Design System Managerがデビューする2018年には必ず変わってきます。現時点では、Sketchのライブラリで十分のようです。
- Sketch Libraries
- 特に無し
- Craft
- Figma
- Brand.ai
このアンケートで最も記憶に残った答えは、「何もする必要がない」でした。
7. ファイル管理とバージョン管理ツール
このアンケート結果は、以下の4タイプに分かれます。
- Google Drive、Dropboxなどによる標準的な管理
- Gitub、Bitbucket、Gitlab、Plant.ioなどを介したGitのバージョン管理
- カスタムの内部管理システム
- 管理なし
私は、ネイティブのバージョン管理システムを採用しながら、特定のアプリケーション(InVision、Figma)が引き続き牽引力を増していくにつれて、これらの数値が変わることを期待しています。
- Google Drive
- Dropbox
- GitHub
- 特に無し
- Abstract App
このアンケートで最も記憶に残った答えは、「One Drive」でした。
8. モニタリングツール
ほとんどの回答者がこの種のツールを使用していないことに驚きました。
ユーザーインタラクションをキャプチャして得られる洞察は非常に重要で、もし導入していないのであれば、検討すべきです。モニタリングツールの比較でそれぞれの機能を比較してみてください。
- 特に無し
- Hotjar
- Fullstory
- Google Analytics
- Jaco
9. 2018年に注目すべきツール
InVisionから新しくUIデザインツール「InVision Studio」が発売され、多くのデザイナーに注目されています。Framerも新ツールを予定しており、目が離せません。
- InVision
- Framer
- Sketch
- Figma
- Adobe XD
このアンケートで最も記憶に残った答えは、「無し、デザイナーたちは既に疲れています」でした。
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