長く役立つデザインの確かな知識を身につけることができる、学んで考えて作るオススメの本 -デザイン入門教室

デザインはセンスや経験も大切ですが、一番大切なのは基本です。
伝わるデザイン、読みやすいデザイン、印象に残るデザイン、今抱えている課題を解決するデザインに必要な基本のルールと制作の流れをしっかりと身につけることができる何度も読み返したいオススメの本を紹介します。

本のキャプチャ

本書は「ノンデザイナーズ・デザインブック(Amazon)」や「デザインの教室(Amazon)」と同系統のものですが、2冊ともかなり前の本なので事例や応用例が古いのが難点です。

今回紹介する「デザイン入門教室」は今月発売されたばかり。デザインの基本を押さえつつ、現代のスタイルが取り入れられた事例や制作の流れが豊富に掲載された一冊になっています。

本のキャプチャ

デザイン入門教室
確かな力を身に付けられる ~学び、考え、作る授業
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著:
坂本 伸二
出版社:
SBクリエイティブ
発売日:
2015/7/1

Kindle版はお値段が少し安めです。

書籍を購入する時は中を見て、その内容で値段を想定して買うか決めるのですが、本書の値段にはびっくりしました。
この内容・ボリューム・紙質で本体価格1,850円、逆に値段から見ると薄いのではと思ってしまいますが、全然そんなことはありません。
中身を紙面のキャプチャで少しだけご紹介するので、確かめてみてください。

本のキャプチャ

本書は8章構成で、制作の流れの順にデザインの基本をしっかりと学んでいきます。
まずは「情報の整理」、なぜこれを作成するのか、作成したものはいつどこで誰がどのように見るのか、どのような結果が求められるのか、項目を立てて情報を整理していきます。

本のキャプチャ

次のステップは「レイアウト」、デザインの領域とマージンを決め、グリッドを設定し、どの部分に情報を配置するか役割を考え、その役割に応じて強弱をつけます。

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「配色」はデザインの印象は配色によって決まるといっても過言ではないほど、大きな力をもっています。使い勝手のよい配色理論を活用しながら、色を選定します。

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軽視されがちですが、レイアウトや配色と同様に「書体選び」も大切です。書体によってデザインの印象は大きく変わります。書体の選び方をはじめ、見出しや本文を魅力的にデザインします。

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フローのトリは「情報の図式化」、キャプチャにある天気予報などはテキストで書くより、図式化した方がより簡単に情報を理解することができるようになります。

本のキャプチャ

各項目見開き2-8ページで、詳細も非常に充実しています。全ページを紹介したいくらい見所が満載です。

本のキャプチャ

事例は紙が中心ですが、Webデザインにも役立つものばかりです。

本のキャプチャ

揃えでは、どこで揃えるのか、グリッドを使う方法、補助線を使う方法、形の異なる要素を揃える方法、画像のサイズだけでなく主題による揃え方、またキャプチャにあるようなボックスを揃えるだけでなく中の要素も揃えるなど、さまざまな方法があります。

本のキャプチャ

コントラストも非常に重要です。文字のサイズによるコントラスト、画像と文字によるコントラスト、色によるコントラスト、密度と空白によるコントラスト、実例が非常に豊富で分かりやすいと思います。

本のキャプチャ

レイアウトを考える際、何をどこに配置するかだけでなく、どこに空白を配置するかという視点も大切です。余白の役割を身につけ、余白によって空間を演出したレイアウトを身につけます。
キャプチャのように四隅に要素をきちっと配置するのではなく、1箇所あけることで空間的な広がりを演出できます。

本のキャプチャ

写真画像も単に配置するのではなく、トリミングによって空間を生かすことで、魅力的なものに変わります。
視線の先に空間をつくると前向きな印象、背後に空間をつくると思い返す印象を与えます。

本のキャプチャ

写真と文字の組み合わせもさまざまなテクニックがあります。文字の色を決める際は、写真に含まれている色、それらの色と相性のよい色、デザインのアクセントとなる色などから選びます。

本のキャプチャ

タイトルやキャッチコピーなど、使用する書体だけでなく、文字の間隔をほんの少し調整するだけで見栄えがぐっと良くなります。

本のキャプチャ

一番最後の章では、これまでの基本ルールに基づいた実技です。

本のキャプチャ

成果物の用途や目的ごとにビフォーアフターの具体例を比べながら、これまで学んだデザインのテクニックを確認しましょう。

デザイン入門教室の目次

  1. デザインをはじめる前に
    ~ はじめに知っておくべき最重要ポイント
    デザインにはルールがある
    デザイン制作の流れを体験してみよう!
    情報整理の基本
  2. レイアウトの基本ルール
    ~ 紙面イメージを決定する配置設計の基礎知識
    版面・マージンの基本と設計方法
    グリッドの基本
    グリッドの設定方法
    グループ化(接近効果)
    揃える
    コントラスト(対比)
    反復・繰り返し
    裁ち落とし配置
    重心と見た目
    余白の設定
    シンメトリー(対称性)
    比較
    黄金比・白銀比
    1/3の法則
    逆ピラミッド
    コラム: 視線の動きを意識する
  3. 写真と画像
    ~ 目的別で学ぶ、写真の選び方と使い方
    画像優位性効果とモンタージュ理論
    写真の基本レイアウト
    トリミングで情報を的確に伝える
    空間を生かしたトリミング
    構図を整える
    写真の関係性
    写真に役割を与える
    写真と文字
    切り抜き画像の使い方
  4. 配色の基本
    ~ 色には人の心を動かす力がある
    色の基礎知識
    トーン
    色が持つイメージ
    配色が持つイメージ
    色の作用と視認性
    調和のとれた配色
    写真と文字色
    コラム: 色の対比現象
  5. 文字と書体
    ~ 読みやすく、人を惹きつける文字と書体の使い方
    文字と書体の基本
    書体の種類
    書体の個性を把握しておく
    たくさんの書体を使わない
    コラム: ファミリー書体を活用しよう!
    欧文には欧文書体を使う
    見栄えの良いタイトルの作り方
    コラム: 欧文書体の魅力的な演出- 汚しのテクニック
    アイコン化
    文字は安易に加工しない
  6. 文章のデザイン
    ~ 読みやすい文章制作の基礎知識
    書体選び
    文字の大きさ
    行送りと行長
    見出しの表現
    和文の中の欧文
    美しい欧文デザインの基本
    本文の揃え方
  7. インフォグラフィック
    ~ 情報の図式化と、グラフ・表の作り方
    インフォグラフィックとは
    コラム: 多彩なインフォグラフィック表現
    地図の作り方
    チャートの作り方
    チャートの基本パターンと要素
    さまざまなチャートデザイン
    表の作り方
    さまざまな表デザイン
    グラフの作り方
  8. 実践演習
    ~ 頭の中のイメージを具体化するデザイン実技
    すっきりした読みやすいデザイン
    誠実で信頼感のあるデザイン
    女性的でエレガントなデザイン
    元気でポップなデザイン
    大人の女性的なデザイン
    シックで洗練された印象のデザイン
    エコで自然を感じるデザイン
    高級感のあるデザイン
    男性的で力強いデザイン
    躍動感のあるデザイン
    カジュアルな印象のデザイン

デザインをこれから始めようとしている人、今のデザインスキルを見直したい人、デザインを真剣に取り組む人に手にとってほしい一冊です。

本のキャプチャ

デザイン入門教室
確かな力を身に付けられる ~学び、考え、作る授業
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著:
坂本 伸二
出版社:
SBクリエイティブ
発売日:
2015/7/1

献本の御礼

最後に、献本いただいたSBクリエイティブの担当者さまに御礼申し上げます。

当サイトでは随時、献本を受け付けています。
お問い合わせは下記よりお願いいたします。

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